加藤登紀子の歌を聴いた。
愛ってすごい。
人が生み出せる最高のアート。
でも時には、愛よりも深く、
重く、
残酷で
悲しくて
悔しくて
足が真っ青で
前へも、後ろへも
一歩も動けない
そんな現実に遭遇してしまう。
その事実は、事実として一生のこる。
どんなにおかしくて笑い転げていても、
その事実が、よぎるたびに絶望にかわる。
夢なんてなくなるよ。
いつからか、絶叫することもなくなり、
全てが、諦めのようなものになってくる。
人並みのテンションで、
毎日が、笑いながらすぎてく。
大らかになりたいなんて嘘だ。
ただもう、何も感じたくない。
多少悲しいことや、辛いことがあっても
自分が自分を必要としてくれない。
まこちゃんは、ぽろぽろ泣きつづけるけど、
小杉は、無感。
でも
自分が、必要としてくれなくても、
他人が少しだけ必要としてくれることもある。
だから、あたしは、まだ人でいられたんだ。
その人たちのためにも、
もう一度、あたしの事実を、
一ミリずつ、正確に、正確に
絶叫しても、しわが増えても、思い出す。
とにかく、全力で思い出す。
それがきっとあたしだから。
いつか、自分のために思い出していたと
気がつくまで。
そう決めた。
チェーホフのかもめ
はじめて読んだ時は、意味がわからなかった。
二年後は、悲劇だった。
そのまた二年後は、喜劇になった。
事実も、ちゃんと向かいあえば、
悟りの境地に入ったら、
いつかは、事実を許せるのかな。
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